カバレッジの向上
単一ルーターでは、ルーターの設置場所によって住居内のさまざまな場所でのWi-Fi性能が異なります。これは、ルーターから所定のクライアントに信号が送られる経路が一種類しかないためです。
無線信号は距離により劣化し、一般的な建築材料で作られた壁を通過するとさらに劣化します。この減衰は壁がレンガや石(欧州では一般的)、金属メッシュ入り(伝統的しっくい)、金属フォイル入り(新住宅の断熱では一般的)があると顕著となります。
Wi-Fi 11acと11ax標準は距離に応じてより急速に劣化します。これらは、古い低速版の標準で使用される2.4 GHz周波数帯ではなく5 GHz周波数帯を使用しているためです。
Plumeのような分散型Wi-Fiシステムでは、信号が複数の経路によりクライアントに到達できるため、最も効果的な経路を選択するようシステムを最適化でき、クライアントがゲートウェイからさらに離れたときに内在する信号の劣化を回避します。信号は次のPodへ到達するだけでよいため、たとえ住宅の隅であっても、どの場所でも高速な5 GHzが使用できます。
複数のPodがあることでより大幅なチャネルの多様性が可能
集中型Wi-Fiルーターは、存在する無線の数をベースとし限られた数のチャネルしか使用できません。これらのチャネルはホームネットワークのすべてのクライアントに対する負荷を担わなければなりません。
それぞれ2~3の個別無線を持つ複数Podによる分散型Wi-Fiネットワークは、どんな数のチャネルでも動作できるため、お互い干渉せずに無線周波数帯の負荷を分散します。分散型ネットワークは負荷分散からのメリットもあり、住居内の複数Podの間でクライアントを分散することを可能にし、ローカルPodとクライアントのリンクとの混雑を緩和します。
複数のPodを有線接続することによりチャネル可用性をさらに向上でき、Wi-Fiをクライアント使用のみに開放したままにします。
どこでもEthernet接続を利用
各PodにはEthernetポートがあり、まだ配線されていない部屋でEthernetのみ搭載デバイスの接続を可能とします。